【長崎 2月5日】
本日、長崎西坂の丘において、カトリック信徒二十六名が処刑された。今回の処刑は、太閤・豊臣秀吉の命によるもので、諸国に広まりつつあった南蛮宗門への強い警戒を示すものとして、内外に大きな衝撃を与えている。
処刑されたのは、日本人信徒に加え、伴天連や修道士らを含む二十六名で、いずれも昨年より捕縛され、京都・大阪を経て長崎へ護送されていた。道中では耳や鼻を削がれ、市中を引き回されるなど厳しい見せしめが行われたと伝えられる。長崎到着後、彼らは西坂の刑場に引き立てられ、磔の刑に処された。
政権側は、南蛮宗門が人心を惑わし、領国支配や社会秩序を乱す恐れがあると判断したとみられる。近年、各地で信徒の増加が目立ち、大名の中にも宗門に理解を示す者が現れていたことから、中央権力としては強硬な対応に踏み切った形だ。
一方、見物に集まった民衆の間では、処刑される信徒たちが最期まで祈りを捧げ、動じる様子を見せなかったことに、驚きや同情の声も上がったという。長崎は南蛮貿易の要地であり、異国文化と信仰が根付いてきた土地だけに、今回の処刑は町の空気を一変させた。
この出来事により、今後は各地で宗門取り締まりが一層厳しくなるとの見方が広がっている。
— RekisyNews 社会面 【1597年】
