公海上の凶弾、李承晩ラインで日本漁船に死者

【日本海上 2月4日】

本日、日本の漁船が朝鮮半島沿岸沖のいわゆる「李承晩ライン」内で操業中、韓国側警備艇から銃撃を受け、乗組員1人が死亡する事件が発生した。被害に遭ったのは第一大邦丸で、突然の発砲により船上は一時混乱に包まれたという。

関係者の説明によれば、同船は通常の漁業活動のため出漁していたが、韓国側の警告ののち銃撃が加えられ、乗組員の一人が致命傷を負った。船体にも複数の弾痕が確認されており、現場の緊迫した状況がうかがえる。船はその後、付近海域を離脱し帰港した。

この海域をめぐっては、韓国側が独自に設定した海洋境界線を理由に、日本の漁船が拿捕や銃撃を受ける事例が相次いでいる。漁業関係者の間では、操業の安全が著しく損なわれているとして不安と憤りの声が強まっている。

政府は本件を重大な事案として受け止め、事実関係の把握を急ぐとともに、外交ルートを通じて抗議を行う構えを示した。外務当局は「人命が失われたことは極めて遺憾であり、再発防止を強く求める」としている。

戦後の海をめぐる秩序がなお定まらない中、今回の事件は日韓間の緊張をさらに高める恐れがある。漁民の生活と安全をいかに守るかが、改めて重い課題として突き付けられている。

— RekisyNews 社会面 【1953年】

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