【鹿児島 2月4日】
鹿児島県南方に連なるトカラ列島が本日、アメリカ合衆国の施政下を離れ、日本へ返還された。戦後、南西諸島の一部として分離されていた同列島は、これにより日本政府の行政権のもとに復帰し、島々の統治体制は大きな節目を迎えた。
返還は、日米間で進められてきた交渉の合意に基づくもので、現地では行政の引き継ぎが円滑に進められた。列島の各島では、日の丸が掲げられ、住民らが静かに復帰の時を見守った。長く続いた施政権の分離により、法制度や行政手続きに隔たりが生じていたが、今後は日本の法令が適用されることになる。
島民の生活は、これまで物資の補給や交通面で制約を受けることが多かった。返還により、県や国による支援が本格化し、教育や医療、通信環境の整備が進むことが期待されている。一方で、急激な制度変更による混乱を避けるため、当面は段階的な移行措置が取られる見通しだ。
政府関係者は「住民の安定と福祉を最優先に、復帰後の行政運営を進める」と述べ、列島の将来について前向きな姿勢を示した。南西の海に点在する小さな島々の帰還は、戦後処理がなお続く現実を示すと同時に、日本の領域が一歩回復した象徴的な出来事として受け止められている。
— RekisyNews 社会面 【1952年】
