ソフトウェアは「共有」の時代へ —— IT産業を塗り替える新概念『オープンソース』

【カリフォルニア州 2月3日】

本日、米国で行われたネットスケープ社のブラウザ・ソフトウェアのソースコード公開方法を巡る関係者会議の中で、「オープンソース」という新たな用語が初めて用いられた。これは、同社が進めるソフトウェア公開方針を説明する過程で提案されたもので、従来の「フリーソフトウェア」とは異なる概念として注目を集めている。

ネットスケープ社は、主力製品であるウェブ閲覧用ソフトの開発を外部の技術者にも開放し、改良や検証を共同で進める方針を表明している。会議では、企業活動と協調しつつ、ソースコードを公開する新しい枠組みを示す言葉が必要だとの認識が共有され、その中で「オープンソース」という表現が提示された。

参加者の一人は、「無償であるかどうかよりも、設計情報を公開し、誰もが改良に参加できる点を強調する言葉が求められていた」と語る。これまで一部で使われてきた表現では、企業利用への誤解を招くとの指摘もあり、より中立的で実務的な用語として検討された結果だという。

会議の内容は、今後発表予定の公開計画にも反映される見通しで、計算機技術者の間では、開発手法や知的財産の扱いに変化をもたらす可能性があるとの声も上がっている。今日使われたこの言葉が、将来どこまで広がるかは未知数だが、計算機利用のあり方を示す新しい合言葉となる兆しを見せている。

— RekisyNews 科学面 【1998年】

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