ジョブズの再挑戦 —— ピクサー・アニメーション・スタジオ創立

【カリフォルニア州 2月3日】

本日、米国カリフォルニア州において、コンピュータグラフィックス技術を中核とする新会社「ピクサー・アニメーション・スタジオ」が創立された。映画制作における新たな表現手法として注目される計算機映像を専門に扱い、映像制作の可能性を広げる拠点となることが期待されている。

同社は、映画制作会社ルーカスフィルム内で研究開発を進めてきた計算機映像部門を基礎に独立したもので、出資者として実業家スティーブ・ジョブズが名を連ねる。関係者によれば、映像を一枚一枚手描きする従来の方法に代わり、計算機によって立体的な動きや質感を表現する技術を磨く方針だという。

創立発表の場では、研究者や技術者が短編映像や広告、将来的には長編作品への応用を視野に入れていることが語られた。現時点では制作手法として確立途上にあるものの、光や影の表現、動きの滑らかさにおいて新しい可能性を示すとの評価もある。

映像産業関係者の間では、計算機映像が今後どこまで観客に受け入れられるかについて意見が分かれる一方、技術革新の潮流として無視できない存在になりつつあるとの見方が広がっている。ピクサーの挑戦は、映画と技術の関係を大きく変える第一歩となるかもしれない。

— RekisyNews 文化面 【1986年】

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