【モスクワ 2月3日】
ソビエト連邦は本日、無人宇宙探査機「ルナ9号」が月面への軟着陸に成功したと公式に発表した。月面に機体を損傷させることなく到達し、着地後に通信を確立した例は前例がなく、人類が初めて月の地表に機械を安全に降ろしたとされる。発表によれば、着陸は自動制御で行われ、降下中に速度を調整する装置が正常に作動した。
ルナ9号は着地後、月面の様子を撮影し、地上へ画像信号を送信した。受信された映像からは、細かな凹凸をもつ地表の状況が確認でき、月面が軟らかい塵に覆われて着陸が不可能ではないことを示す重要な資料となった。専門家は、将来の探査計画にとって大きな判断材料になると指摘している。
モスクワ市内では、この成功を伝える報が流れると、研究機関や市民の間で祝意が広がった。宇宙研究関係者は、「月面探査の新たな段階に入った」と述べ、技術的成果を強調した。一方、各国の科学界からも反響が相次ぎ、宇宙開発をめぐる国際的競争が新局面を迎えたとの見方が出ている。
今回の成果により、月面観測や将来の有人飛行への道筋が具体性を帯びることになり、今後の動向が注目される。
— RekisyNews 科学面 【1966年】
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