NHK、東京でテレビ本放送を開始

【東京 2月1日】

日本放送協会は本日、東京地区においてテレビジョンの本放送を開始した。これにより、実験段階にあった映像放送は定時編成へ移行し、家庭で映像と音声を同時に受信する新たな時代が幕を開けた。初日の放送は式典中継や案内番組を中心に構成され、受像機を備えた家庭や街頭の受像所には多くの人々が集まった。

放送は内幸町の放送所から送出され、映像の安定や音声の明瞭さが確認された。関係者は「段階的に番組内容を充実させ、教育・報道・娯楽の各分野で役割を果たしたい」と述べ、今後の拡充に意欲を示している。家電店の店頭では受像機への関心が高まり、映像メディアが生活に入り込む兆しが見られた。

一方、受信設備の普及や受像条件の整備など課題も残る。だが、電波による映像伝達が日常の情報手段となる可能性は大きく、放送文化の転換点として本日の開始は記録されることになろう。

— RekisyNews 社会面 【1953年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次