【東京 2月1日】
大蔵省は本日、資本金が基準を満たしていないとして、全国の貯蓄銀行6行に対し業務停止命令を発出した。対象となった各行は預金の受け入れや新規取引を即時停止することとなり、金融界に少なからぬ衝撃が走っている。
大蔵省当局によれば、近年の景気後退と金融不安の中で、貯蓄銀行の経営体力を精査した結果、資本の脆弱さが看過できない水準に達していると判断したという。預金者保護と金融秩序の維持を最優先とし、早期の是正措置として今回の決定に踏み切った。
業務停止を命じられた銀行の多くは地方を基盤としており、庶民の小口預金を主な業務としてきた。都市部のみならず地方経済にも影響が及ぶことは避けられず、支店前には突然の通達に戸惑う預金者の姿が見られた。「預けた金はどうなるのか」と不安を口にする声も相次いでいる。
大蔵省は、預金の扱いについては整理手続きを通じて対応すると説明し、必要に応じて他行への引き継ぎも検討するとしている。一方で、経営陣の責任についても厳正に調査する構えを示しており、金融機関の統治体制そのものが問われる展開となりそうだ。
今回の措置は、金融不安の連鎖を未然に防ぐための警告とも受け止められている。政府は今後も銀行の監督を強化し、健全な金融体制の再構築を急ぐ方針である。
— RekisyNews 経済面 【1927年】
