二・一ゼネスト中止命令下る──占領当局の判断、労働界に動揺広がる

【東京 1月31日】

占領下の本日、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは、明日に予定されていた大規模な官公庁労働者の争議行動、いわゆる二・一ゼネストの中止を命じた。これを受け、全官公庁共闘委員会の伊井弥四郎委員長は、命令に基づき、ラジオ放送を通じて全国の組合員に対しストライキ中止を正式に発表した。

今回の争議は、賃金の改善や生活条件の向上を求め、官公庁労働者が一斉に行動に出るものとして準備が進められていた。都市部では前日から緊張が高まり、交通や行政への影響を懸念する声が広がっていた。こうした状況の中で出された中止命令は、公共の秩序と行政機能の維持を最優先とする判断と受け止められている。

伊井委員長は放送で、「命令には従う」と述べた上で、労働者の要求が消え去ったわけではないことを強調した。放送を聞いた各地の組合員からは、失望や戸惑いの声が相次ぎ、街頭では急きょ集会の中止や解散が行われる場面も見られた。

一方、政府関係者の間では、占領当局の強い介入が労使関係の行方を左右するとの見方が広がっている。生活難が続く中、労働者の不満は根強く、今後は交渉の場を通じて要求を訴える動きが強まる可能性がある。

今回の決定は、戦後の社会秩序のあり方と、労働運動の位置づけをめぐる重要な転機となった。労働者の声と統治の枠組みのせめぎ合いが、今後どのような形で表れるのか、注視が必要である。

— RekisyNews 社会面 【1947年】

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