東証平均株価、史上初の2万円台突破──活況続く株式市場に期待と警戒

【東京 1月30日】

本日、東京証券取引所において平均株価が取引時間中に2万円の大台を突破した。終日を通じて買いが優勢となり、これまでの最高水準を更新する歴史的な一日となった。株式市場関係者の間では、景気拡大への期待感が強まる一方、過熱への警戒も広がっている。

相場を押し上げた要因としては、国内景気の堅調さに加え、企業収益の改善、金融緩和を背景とした資金流入が挙げられる。特に輸出関連株や金融株に買いが集中し、指数全体を押し上げた。市場関係者は「企業業績に対する評価が一段と高まっている」と分析している。

午前中から上昇基調が鮮明となり、午後の取引でついに2万円の節目を超えた瞬間、場内には驚きと高揚が広がった。長年市場に携わってきた証券マンの一人は、「かつて想像もできなかった水準だ」と語り、株式市場の時代が大きく転換したことを実感した様子を見せた。

一方で、急速な株価上昇に対する慎重論も少なくない。実体経済との乖離を指摘する声や、過度な投機資金の流入を懸念する意見も出ている。金融当局関係者は「冷静な投資判断が重要だ」と述べ、行き過ぎた相場形成への注意を促している。

平均株価2万円突破は、日本経済の自信回復を象徴する出来事として広く受け止められている。今後、市場がこの水準を定着させるのか、それとも調整局面に入るのか、投資家の視線は引き続き株価の動向に注がれている。

— RekisyNews 経済面 【1987年】

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