【ケープ・ケネディ 1月30日】
アメリカは本日未明、月探査計画の一環として、無人月探査機「レインジャー6号」を打ち上げた。発射はフロリダ州ケープ・ケネディの発射場から行われ、搭載ロケットは計画通り点火、探査機は予定の軌道へ投入された。関係者によれば、同機は月面へ接近し、衝突直前まで連続写真を送信することを主目的としている。
レインジャー計画は、将来の月到達を見据えた基礎的な観測を目的とするもので、これまで複数機が試みられてきた。今回の6号機では、月面の地形を高解像度で撮影し、着陸地点の選定や航行技術の精度向上に資する資料の取得が期待されている。管制当局は、通信・姿勢制御・電源系統の各機能について、飛行中の安定動作を最優先で監視していると説明した。
発射場周辺には技術者や報道関係者が集まり、緊張感の中でカウントダウンが進められた。打ち上げ後、探査機は地球周回を経ずに月へ向かう軌道に入り、数日内に月近傍へ到達する見込みだ。成功すれば、月面の詳細な映像が初めて大量に得られる可能性があり、宇宙開発の次段階に向けた重要な一歩となる。
— RekisyNews 科学面 【1964年】
