【ウラジオストク 1月30日】
本日、ウラジオストクとハバロフスクを結ぶ鉄道区間が開通し、長年にわたり建設が進められてきたシベリア横断鉄路が事実上、欧露から太平洋岸に至る連絡を完成させた。これにより、広大な大陸を貫く交通の動脈がほぼ一本につながり、帝国の経済・軍事・行政の各面に大きな影響を及ぼすと見られている。
新たに開かれた極東区間は、厳寒と湿地、深い森林が続く難所として知られ、工事は幾度も中断を余儀なくされた。現地では凍結した地盤の改良や橋梁の架設に苦心が重ねられ、労働者の忍耐と技術の結晶として今日の開通を迎えた。開通式では官吏や技師が列席し、汽笛が鳴り響く中、最初の列車が走り出した。
この鉄路の完成により、欧州側から極東港湾までの移動日数は大幅に短縮され、物資輸送と人員移動の迅速化が期待される。沿線の都市や集落では商取引の活発化への期待が高まり、移住や開発の動きも加速するとの見方が出ている。
一方で、運行の安定化や補修体制の整備など課題も残されており、当局は今後も改良を続ける方針だ。大陸を横断する鉄路が現実のものとなった意義は大きく、時代の転換点を象徴する出来事として記憶されよう。
— RekisyNews 社会面 【1902年】
