【鹿児島 1月30日】
本日、鹿児島県下において、西郷隆盛が主宰してきた私学校の生徒らが新政府に反発し、県内の官有施設から武器を奪取する事件が発生した。この動きは一部地域にとどまらず、薩摩一円に急速に波及しつつあり、政府と旧薩摩勢力との関係が重大な局面を迎えたことを示している。
私学校は、廃藩後に士族の教育と錬成を目的として設けられ、剣術や学問を通じて多くの若者を集めてきた。しかし近年、中央集権を進める政府の諸政策に対する不満が強まり、徴兵制度や士族処遇をめぐる反感が生徒の間で公然と語られる状況となっていた。
今朝未明、私学校の一団は鹿児島市内の弾薬庫などに向かい、銃器や火薬を接収。県当局の制止を振り切って行動に及んだとされる。現地では一時騒然となったものの、大規模な流血には至っていない。ただし、武装した集団が組織的に動いた事実は極めて重い。
西郷本人は直接の指示を与えていないとされるが、その存在が生徒らの精神的支柱であることは否定できず、周辺では「この事態がさらなる衝突へ発展するのではないか」との声が上がっている。政府側も状況を重大視し、今後の対応を協議している模様だ。
士族反発の火種がついに表面化した今回の動きは、新政府体制の安定を揺るがす試金石となる可能性がある。鹿児島の動向から、しばらく目が離せそうにない。
— RekisyNews 社会面 【1877年】
