独飛行船が首都上空に出現 パリ、初の空襲を受ける

【パリ 1月29日】

大戦下の欧州戦線において、ドイツ軍の飛行船ツェッペリンがフランスの首都パリ上空に到達し、初の空襲を実施した。未明、静寂を破る爆発音とともに市内各所に爆弾が投下され、市民の間に大きな衝撃と動揺が広がっている。

目撃者によれば、雲間から現れた巨大な飛行船は高高度を保ったまま市街地を横断し、鉄道施設や住宅地周辺に複数の爆弾を落とした。被害の全容は調査中だが、民間人の死傷者が出た可能性も指摘されている。フランス当局は防空体制の強化を急ぎ、夜間灯火の制限など緊急措置を検討している。

これまで戦争は前線で行われるものと認識されてきたが、今回の攻撃は、戦火が直接首都と市民生活に及ぶ新たな段階に入ったことを示した。ドイツ側は、後方都市への打撃によって敵国の士気を削ぐ狙いとみられる。

航空兵力による長距離攻撃の現実を突きつけられたパリ市民は、不安と怒りの中で夜を明かしている。空からの戦争という新しい脅威に、各国は対応を迫られることになりそうだ。

— RekisyNews 国際面 【1916年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次