【東京 1月29日】
政府と関係各社はきょう、官営八幡製鐵所を中心に、輪西製鐵、釜石鉱山、三菱製鐵、九州製鋼、富士製鋼などを統合し、新会社「日本製鐵」を発足させた。軍需の急増と鉄鋼自給の確立が差し迫る中、設備・資本を一体で動かし、生産の底上げを急ぐ狙いがある。
新会社は、銑鋼一貫の増産計画を掲げ、原料の確保から製品供給までの統制を強める方針を示した。株主構成においても官の関与が大きいとされ、民間主導の競争よりも、国家的要請に沿った供給体制が前面に出る形となる。
業界では、統合によって価格や配給の運用が一本化される一方、各地の工場整理や配置転換が進むとの見方も出ている。現場の動揺を抑えつつ、短期間で具体的成果を示せるかが、今後の焦点となりそうだ。
— RekisyNews 経済面 【1934年】
