神聖ローマ帝国の将来を左右する会議開幕 ヴォルムス帝国議会始まる

【ヴォルムス 1月28日】

神聖ローマ帝国の諸侯と皇帝権力が一堂に会するヴォルムス帝国議会が本日、ライン河畔の都市ヴォルムスで開幕した。皇帝カール5世の主宰のもと、帝国内の政治・宗教問題を協議する重要な場として、各地から選帝侯、諸侯、聖職者、自由都市代表らが続々と集結している。

今回の帝国議会では、とりわけ教会改革を訴えるマルティン・ルターの思想と著作の扱いが最大の焦点となっている。教皇庁はすでにルターを異端として断罪しており、帝国としてその裁定をどのように受け止め、執行するかが問われている。宗教問題は単なる信仰の争いにとどまらず、諸侯の統治権や帝国内の秩序にも深く関わるため、慎重な議論が避けられない情勢だ。

一方、若き皇帝カール5世にとっては、広大な領域を抱える帝国をまとめ上げる力量が試される場ともなっている。フランスやオスマン帝国との緊張が続く中、帝国内の結束を維持できるかが今後の外交・軍事にも大きな影響を与えるとみられる。

市内は各地の随行員や商人でにぎわい、宿屋や広場では帝国の行く末を論じる声が絶えない。ヴォルムス帝国議会は、信仰と権力の関係をめぐる歴史的な転換点となる可能性を秘めた会議として、内外の注目を集めている。

— RekisyNews 国際面 【1521年】

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