森英恵、東洋人初の快挙 パリ・オートクチュール正式会員に

【パリ 1月27日】

世界のファッション界の中心地パリで、日本の服飾デザイナー森英恵が、東洋人として初めてパリ・オートクチュール組合(シャンブル・サンディカル)の正式会員に認められた。これは、長い歴史を持つフランス高級仕立服の世界において、非西洋圏のデザイナーが正規の地位を得た初の事例であり、国際的にも大きな注目を集めている。

森はこれまで、和の感性を生かした独自の色彩感覚や素材使いで評価を高め、パリ・コレクションでも継続的に作品を発表してきた。日本的な美意識と西洋のクチュール技法を融合させた作風は、保守的とされるオートクチュール界に新風を吹き込み、今回の加盟決定につながったとみられる。

オートクチュールの会員資格は、厳格な基準と審査を伴い、限られたメゾンにのみ与えられる。森の加盟は、単なる個人の成功にとどまらず、アジアのデザインが世界最高峰の舞台で正当に評価された象徴的出来事と受け止められている。日本のファッション界からも祝意が相次ぎ、今後の国際的活躍への期待が高まっている。

— RekisyNews 文化面 【1977年】

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