【京都 1月27日】
朝廷は本日、関白として政務を主導してきた 豊臣秀吉 を太政大臣に任じた。武家の出自から公家社会の最高官職に就く例は極めて異例であり、天下統一を目前にした秀吉の政治的地位が、形式の上でも頂点に達したことを内外に示すものとなった。
秀吉はこれまで、織田信長の後継的立場として畿内を制圧し、関白就任後は朝廷権威を巧みに利用しながら全国の大名に対する支配を強めてきた。今回の太政大臣任命は、そうした実力支配を朝廷の官制によって正統化する決定的措置と受け止められている。
太政大臣は律令制における最高官職であり、実務的な権限は薄れているものの、その象徴的価値はきわめて大きい。朝廷関係者の間では、「武家政権の長が公家社会の頂点に立つことで、武と公の秩序が一体化した」との見方が広がっている。
一方、諸大名にとっても今回の任命は軽視できない意味を持つ。秀吉が単なる有力武将ではなく、天皇に仕える最高位の公卿として天下を統べる存在となったことで、服属を拒む名分は大きく削がれた。今後、未平定地域への圧力が一層強まる可能性も指摘されている。
秀吉はすでに甥・養子を要職に配し、豊臣政権の安定化を進めている。太政大臣就任は、その体制を内外に誇示する象徴的出来事として、後世まで語られることになりそうだ。
— RekisyNews 政治面 【1587年】
