タイガー・ウッズ、PGA選手権連覇 ボブ・メイとの死闘制す

 【ルイビル 8月20日】

今季メジャー3勝目を狙うタイガー・ウッズが、米PGA選手権最終日でボブ・メイとの大接戦を制し、前年に続く大会連覇を達成した。会場はケンタッキー州ルイビルのヴァルハラGC。72ホールを終えて両者は通算18アンダーの270で並び、三ホール・アグリゲートのプレーオフへ突入した。

最終盤は互いに譲らぬ応酬。バックナインでともに31をマークし、18番ではメイが長いバーディーパットを沈めて先に雄叫び。直後にウッズが短いバーディーをねじ込み、勝負は延長戦にもつれ込んだ。

プレーオフ三ホールでウッズが一打リードを確保し戴冠。大会はストロークプレー移行後で初めての“タイトル防衛”となり、PGA選手権の連覇は1937年以来の快挙でもある。通算−18は当時の大会対パー記録で、両者のスコアは他の追随を許さなかった。

メジャーでは6月の全米オープン、7月の全英に続く勝利で、ウッズは圧倒的な強さを誇示。ギャラリーが埋め尽くしたヴァルハラは、勝負どころでのパットごとに大歓声に包まれた。終盤、18番でウッズが放った“歩きながらのパット”は、この死闘を象徴する名場面として語り継がれそうだ。

史上屈指の名勝負の末に実現した連覇。若き王者は、シーズン終盤へ向けてさらなる金字塔を視界に捉えている。

— RekisyNews スポーツ面 【2000年】

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