【ニューヨーク 1月23日】
アメリカでロック音楽の歴史と功績を顕彰する組織「ロックの殿堂(ロックンロール・ホール・オブ・フェイム)」は23日、初めてとなる殿堂入り受賞者を公式に発表した。これにより、ロック音楽を文化史の中で正当に評価し、後世に伝える試みが本格的に始動した。
今回発表された受賞者には、ロックの形成と発展に決定的な影響を与えた先駆的な音楽家たちが名を連ねた。ロックンロールを大衆文化へと押し上げた歌手や、リズム・アンド・ブルースやゴスペル、カントリーといった音楽要素を融合させ、新たな表現を切り開いた演奏家・作曲家が選ばれている。選考は、音楽関係者や研究者による投票を通じて行われ、商業的成功だけでなく、音楽的革新性と歴史的影響力が重視された。
ロックの殿堂は、単なる人気投票ではなく、ロックを20世紀を代表する芸術・社会現象として位置づけることを目的として設立された。主催者は「ロックは一時的な流行ではなく、世代や国境を越えて影響を与え続ける文化である」とし、今後も定期的に殿堂入りの発表と顕彰式典を行う方針を示している。
この日の発表は、ロック音楽が学術的・文化的にも評価される段階に入ったことを象徴する出来事として、音楽界内外から大きな注目を集めた。
— RekisyNews 文化面 【1986年】
アイキャッチ画像 Heinrich Klaffs – https://www.flickr.com/photos/heiner1947/4430588088/in/set-72157623613839496/, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12303858による
