【東京 1月22日】
国鉄は本日、全国で運行されている修学旅行専用列車の愛称として、「ひので」および「きぼう」の2名称を採用することを正式に発表した。戦後の教育旅行の定着と拡大を背景に、列車に親しみやすい名称を与えることで、生徒たちの旅への期待感を高める狙いがある。
これまで修学旅行列車は形式番号や用途によって区別されてきたが、呼称が事務的であるとの声が教育現場から寄せられていた。今回選ばれた「ひので」は新しい時代の始まりや前途の明るさを象徴し、「きぼう」は未来へ向かう若者の志と夢を表す言葉として評価された。
国鉄関係者は、「修学旅行は単なる移動ではなく、集団生活や社会見学を通じて人格形成に寄与する重要な教育活動である。列車にも象徴的な名称を持たせたいと考えた」と説明している。今後、車体表示や案内文書などにも順次愛称が用いられる予定だ。
高度経済成長期を迎えつつある日本では、修学旅行の行き先も多様化し、東京・関西方面のみならず地方都市への移動も増えている。今回の愛称決定は、戦後教育の成熟と児童・生徒を主役とする鉄道サービスの姿勢を示す出来事として注目されている。
— RekisyNews 社会面 【1959年】
