欧州自動車界注目の新競技開幕 初のラリー・モンテカルロ始まる

【モンテカルロ 1月21日】

本日、モナコ公国モンテカルロを舞台に、ラリー・モンテカルロ が初めて開幕した。各地から自動車で指定地点へ集結し、その走行性能と信頼性を競うこの新たな競技は、従来の周回レースとは一線を画す形式として、欧州自動車界の注目を集めている。

この競技は、冬季の厳しい気象条件下において自動車の実用性を試すことを目的に企画されたもので、参加者はフランス、ドイツ、イタリアなど複数の都市を出発点とし、氷雪や山岳路を越えてモンテカルロへの到達を目指す。単なる速度だけでなく、耐久性、操縦技術、判断力が総合的に問われる点が大きな特徴である。

主催者側は「自動車が貴族の遊具から、信頼できる交通手段へと進化したことを示す競技」と位置づけており、参加車両には市販車を基本としたものが多く見られる。沿道では、寒空の下にもかかわらず多くの観衆が集まり、自動車が切り開く新時代の娯楽と技術の象徴として期待の声が上がった。

今回の大会が成功を収めれば、今後も恒例行事として継続される可能性が高く、自動車競技の新たな潮流を生み出す契機となりそうだ。速度競争中心であった自動車レースの世界に、長距離走行と自然条件を取り込んだ新ジャンルが誕生した意義は小さくない。

— RekisyNews スポーツ面 【1911年】

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