【東京 1月21日】
本日の衆議院本会議において、立憲政友会所属の代議士 浜田国松 が、政府および軍部の政治姿勢を厳しく批判する発言を行い、議場は騒然となった。のちに「腹切り問答」と呼ばれることになるこの応酬は、近年強まりつつある軍部の政治的影響力をめぐる緊張を、白日の下にさらすものとなった。
浜田は演壇に立ち、軍部が国政に対して過度の発言力を持ち、統帥権を盾に文民統制が形骸化していると指摘。「政治の最終的責任は国民の代表たる議会にある」と述べ、軍の姿勢が議会政治を圧迫している現状に警鐘を鳴らした。これに対し、政府・軍部側から強い反発が起こり、議場では怒号が飛び交う異例の展開となった。
とりわけ問題となったのは、軍人の名誉と責任をめぐるやり取りである。浜田の発言に対し、軍部を擁護する側が感情的な反論を行い、議論は次第に激しさを増した。最終的には議長の制止によって事態は収拾されたものの、議会の場でこれほど露骨に軍部批判が展開されたこと自体が、当時としては極めて異例であった。
この出来事は、政党政治と軍部の対立が深刻化している現状を象徴するものとして、政界のみならず世論にも大きな衝撃を与えている。今後、議会政治がどこまで軍部に対して発言力を保持し得るのか、その行方が注視される。
— RekisyNews 政治面 【1937年】
