【南極 1月19日】
日本の登山家 田部井淳子 氏がこの日、南極大陸の最高峰 ヴィンソン・マシフ(標高4,892メートル)への登頂に成功した。これにより同氏は、女性として世界で初めて「世界六大陸最高峰」をすべて登頂する偉業を成し遂げた。
田部井氏はこれまで、アジアのエベレスト、ヨーロッパのエルブルス山、北米のデナリ、南米のアコンカグア、アフリカのキリマンジャロを踏破しており、今回の南極遠征が最後の挑戦となっていた。極寒と強風が続く南極の山岳環境は、登攀そのものに加え、移動や補給の面でも過酷とされる。関係者によれば、登頂当日は天候の短い好転を捉え、慎重な判断のもとでアタックが行われたという。
この達成は、登山史における画期的な出来事であると同時に、女性登山家の可能性を大きく広げる象徴的な成果と受け止められている。田部井氏は登頂後、「多くの支えがあってこそ辿り着けた」と語り、自然への敬意と次世代への期待をにじませた。
今回の成功は、国際的にも注目を集め、極地登山や高所登山の分野において、日本人登山家の存在感を改めて示す結果となった。
— RekisyNews 社会面 【1991年】
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