【延安 1月19日】
中国共産党の指導者・毛沢東は本日、論文「新民主主義論」を発表し、中国革命の進路と国家建設の基本構想を理論的に示した。抗日戦争の最中にあって、中国社会が目指すべき体制を明確化したものとして、党内外に大きな反響を呼んでいる。
同論文において毛沢東は、中国は当面、社会主義へ直ちに移行するのではなく、帝国主義・封建主義・官僚資本主義を打倒する「新民主主義」の段階を経る必要があると主張した。この体制では、労働者・農民・小ブルジョワジー・民族ブルジョワジーの四階級が連合し、人民民主独裁の国家を形成するとされる。
また、政治だけでなく、経済・文化の分野においても新民主主義の理念を適用すべきだとし、外国資本の支配を排しつつも、一定の私有経済の存在を認める現実的な路線が提示された。これは、ソ連型の急進的社会主義とは異なる、中国独自の革命理論として位置づけられている。
延安の共産党関係者によれば、今回の発表は抗日統一戦線を維持しつつ、戦後の国家像を内外に示す狙いがあるとされる。特に、国民党支配地域や知識人層に対し、共産党の政治的正統性を訴える意味合いが強い。
「新民主主義論」は、中国革命の理論的基盤を体系化した重要文書として、今後の党路線や政策決定に大きな影響を与えるとみられている。
— RekisyNews 国際・思想面 【1940年】
