【東京 1月18日】
東京大学本郷キャンパスの安田講堂を占拠していた学生らを排除するため、本日、警視庁機動隊が出動し、講堂の封鎖解除作戦が開始された。大学紛争が全国に拡大する中、象徴的存在であった安田講堂は、全共闘系学生らによって長期間にわたり占拠されており、事態はついに強制排除の段階へと移った。
午前中から本郷一帯には厳重な警戒態勢が敷かれ、数千人規模とされる機動隊員が講堂周辺を包囲した。学生側はバリケードを築き、内部から抵抗を続けたが、放水車や催涙ガスを用いた排除作戦により、次第に制圧が進められた。現場では投石や火炎瓶の使用も確認され、市街戦さながらの激しい衝突となった。
警察当局によれば、この日のうちに多数の学生が検挙され、安田講堂内部の制圧は翌19日にかけて完了する見通しとされる。これにより、1968年から続いた東京大学の学内封鎖は事実上終結することになる。
今回の強制排除は、大学自治と公権力行使の是非をめぐり、社会に大きな波紋を広げている。安田講堂事件は、戦後日本の学生運動が迎えた一つの転換点として、今後も長く記憶される出来事となりそうだ。
— RekisyNews 社会面 【1969年】
