【カリフォルニア州境域 1月17日】
アメリカ西部において続く先住民問題が、本日ついに武力衝突へと発展した。オレゴン州とカリフォルニア州の州境地帯で、モードック族と合衆国軍との間で「最初の砦の戦い」と呼ばれる戦闘が発生し、これによりモードック戦争が本格的に始まった。
事の発端は、政府がモードック族に対し、居住地を放棄して指定保留地へ移住するよう強く求めたことにある。これに反発した首長キンチュアシュ(通称キャプテン・ジャック)率いる一団は、溶岩原に位置する天然の要害に立てこもり、合衆国軍の進軍を拒んできた。本日の戦闘では、地形を熟知するモードック側が有利に戦いを進め、軍側は思わぬ抵抗に直面したと伝えられる。
現地からの報告によれば、自然の岩塊と洞窟を利用した防御陣地は極めて堅固で、軍の砲撃や突撃は十分な成果を上げられなかったという。このため、軍内部では作戦の再検討を迫られる声も出始めている。
今回の衝突は、先住民の土地権と合衆国政府の西部開拓政策との深刻な対立を象徴する出来事となった。戦闘は短期で終結する見通しは立っておらず、今後さらに犠牲者が増える可能性も否定できない。西部開拓の影で進行するこの戦争の行方は、全米の注目を集めている。
— RekisyNews 国際面 【1873年】
