凸版印刷創業――近代日本の印刷産業、新たな一歩

【東京 1月17日】

本日、東京において凸版印刷が創業された。近代化の進展とともに、教育・出版・行政文書など印刷物の需要が急増する中、新たな印刷技術と量産体制を担う企業の誕生は、産業界から大きな注目を集めている。

同社は、西洋から導入された活版印刷技術を基礎としつつ、日本語特有の文字体系や細密な図版表現に対応するため、凸版印刷技法の改良と実用化に取り組むとしている。とりわけ、書籍や新聞のみならず、証券・切手・各種帳票といった高い正確性と耐久性が求められる印刷物への応用が期待されている。

関係者によれば、創業の背景には、明治期以降の学制整備や言論活動の活発化により、印刷が社会基盤の一部として不可欠な存在になりつつある現状があるという。印刷物は単なる情報伝達の手段にとどまらず、国家運営や経済活動、さらには文化の普及を支える重要な役割を担い始めている。

専門家の間では、今回の創業について「日本の印刷産業が職人技から近代的工業へと移行する象徴的出来事」との評価も出ている。今後、技術革新と事業拡大が進めば、国内のみならず海外市場への展開も視野に入る可能性があり、同社の動向は長期的に日本の出版・情報産業の発展に影響を与えるものとみられる。

— RekisyNews 経済面 【1900年】

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