【札幌 1月16日】
本日、札幌市大倉山に大倉山ジャンプ競技場が正式に開場した。皇族である秩父宮雍仁親王の口添えを受け、実業家で男爵の大倉喜七郎が私財を投じて建設したもので、日本における本格的なスキージャンプ競技施設の誕生として注目を集めている。
秩父宮は欧州滞在中にウィンタースポーツ、とりわけスキージャンプに深い関心を寄せ、日本にも国際水準の競技場が必要であると考えていたとされる。その意を受けた大倉は、北海道の地形と積雪条件に着目し、札幌・大倉山の地に競技場建設を決断した。
完成した競技場は、急峻な斜面と長大な助走路を備え、当時としては東洋屈指の規模を誇る。これにより、国内選手の育成のみならず、将来的な国際大会開催への道も開かれた。開場式には関係者や地元住民が集い、新施設の完成を祝った。
私財による建設と皇族の後援が結実したこの競技場は、日本における冬季スポーツ振興の象徴的存在といえる。大倉山ジャンプ競技場は、今後、スキージャンプ競技の中心地として、日本の冬のスポーツ文化を大きく押し上げる役割を担うことになりそうだ。
— RekisyNews スポーツ面 【1932年】
