【南極大陸 1月16日】
日本人による初の本格的南極探険を目指して航行を続けていた白瀬矗(しらせ・のぶ)隊長率いる南極探険隊は本日、ついに南極大陸への到達に成功した。これは日本の探険史のみならず、近代国家として国際社会に名を刻む画期的な出来事である。
探険隊は、前年11月に東京を出港し、数々の困難を乗り越えて南氷洋へ進出。分厚い氷原や激しい暴風、極寒という過酷な自然条件に直面しながらも、隊員たちは士気を失うことなく航行と準備を重ねてきた。本日、ついに上陸を果たし、日本の国旗を掲げたことで、南極大陸に日本の足跡が刻まれた。
白瀬隊の目的は、学術的観測とともに、可能な限り南方への踏査を行うことであり、特に南極点への接近を重要な目標としている。欧米列強による極地探険が相次ぐ中、資金や装備面で決して恵まれていない状況にもかかわらず、日本独自の探険隊が南極に到達した意義は極めて大きい。
国内では出発当初、探険の実現性を疑問視する声もあったが、今回の到達によってそうした見方は大きく覆された。探険隊の今後の行動と成果は、国民の関心を集めるとともに、日本の科学・探険の将来に新たな展望を開くものと期待されている。
— RekisyNews 科学面 【1912年】
