【ロサンゼルス 1月15日】
米カリフォルニア州ロサンゼルス市内で本日未明、若い女性の惨殺死体が空き地で発見され、市警は殺人事件として捜査を開始した。被害者は女優志望として知られていた エリザベス・ショート(22)で、その特異な惨状から、早くも世間では「ブラック・ダリア事件」と呼ばれ始めている。
発見現場は市街地の住宅地近くで、遺体は衣服を身につけておらず、身体が極めて残忍な方法で損壊されていた。警察当局によれば、遺体には争った形跡がなく、計画的犯行の可能性も否定できないという。身元は指紋照合により確認され、ショートさんは事件当日まで行方不明となっていた。
ショートさんは各地を転々としながら映画界への進出を夢見ていたが、定職には就いておらず、交友関係も複雑であったとされる。事件の異様さに加え、彼女の黒髪と黒衣を好んだという風貌から、報道各社は「ブラック・ダリア」という呼称を用い始め、事件は瞬く間に全米の注目を集めている。
警察は ロサンゼルス 市警察本部に特別捜査班を設置し、知人関係や過去の足取りを中心に捜査を進めているが、有力な容疑者はいまだ浮上していない。戦後の繁栄の陰で起きたこの凄惨な事件は、市民に大きな不安を与えており、早期解決が強く望まれている。
— RekisyNews 国際面 【1947年】
