【ワシントン 1月15日】
アメリカ合衆国の国防行政を一元的に担う新たな中枢施設、国防総省庁舎「ペンタゴン」が本日完成した。第二次世界大戦の最中という緊迫した情勢下での完成となり、同国の戦時体制を象徴する建築物として内外の注目を集めている。
ペンタゴンは、ワシントン近郊バージニア州アーリントンに建設され、五角形の独特な構造を持つ世界最大級のオフィスビルである。延べ床面積は膨大で、陸軍・海軍・空軍を含む国防関連部局を一か所に集約することで、迅速な意思決定と指揮命令の効率化を図る目的がある。
建設は1941年に開始され、資材不足や人員制約といった戦時下の困難を乗り越え、わずか16か月余りで完成にこぎつけた。関係者は「前例のない速度での完成は、国家総力戦体制の象徴である」と語っている。
現在、アメリカ軍は欧州・太平洋の両戦線で激しい戦闘を続けており、ペンタゴンは世界規模で展開される軍事作戦の司令塔として機能することが期待されている。一方で、その巨大さと権限集中を懸念する声も一部にはあり、戦後における国防機構のあり方をめぐる議論の火種となる可能性も指摘されている。
この新庁舎の完成により、アメリカの戦争遂行能力は一段と強化されるとみられ、戦局への影響が注目される。
— RekisyNews 国際面 【1943年】
