【パリ 1月14日】
フランス帝国の首都パリで本日夜、皇帝ナポレオン3世を狙った暗殺未遂事件が発生した。事件は、皇帝夫妻がオペラ座へ向かう途中、街路で突如として爆弾が投げ込まれたことにより起きた。
当局の発表によれば、複数の爆弾が皇帝の馬車周辺で炸裂し、護衛兵や沿道の市民らに多数の死傷者が出た。馬車は激しく損傷したものの、ナポレオン3世と皇后ウジェニーはいずれも命に別状はなく、現場を離れたという。
この事件の主犯とされるのは、イタリア出身の革命家フェリーチェ・オルシーニである。オルシーニは、イタリア統一を妨げているとして皇帝を敵視しており、共和主義的思想に基づく政治的犯行とみられている。現場周辺では複数の共犯者も拘束され、厳しい取り調べが進められている。
市内では事件直後から厳戒態勢が敷かれ、治安部隊が主要施設や街路を警戒している。政府関係者は「帝国の秩序と皇帝の権威に対する重大な挑戦」と位置づけ、反体制運動への警戒を一段と強める方針を示した。
今回の暗殺未遂は、国内の治安問題のみならず、イタリア問題をめぐる欧州情勢にも波紋を広げる可能性がある。皇帝が今後どのような政治的対応を取るのか、各国が固唾をのんで見守っている。
— RekisyNews 国際面 【1858年】
