【トロント 1月11日】
カナダ・トロントにおいて本日、重度の糖尿病を患う少年に対し、世界で初めてインスリンの投与が行われた。この治療は、従来は死に至る病とされてきた糖尿病に対し、医学的に新たな道を開く画期的な試みとして注目を集めている。
投与を受けたのは14歳の患者で、厳しい食事制限以外に有効な治療法がなかった中、研究段階にあったインスリンが使用された。投与後、血糖値の改善が確認され、容体にも回復の兆しが見られたという。研究を主導したのは、トロント大学の研究陣で、フレデリック・バンティングらが中心となっている。
糖尿病は当時、多くの患者が衰弱死する難病であり、今回の成果は「治療可能な疾患」へと位置づけを変える可能性を秘めている。医療関係者の間では、今後さらなる精製と安全性の向上が進めば、広範な臨床応用が期待できるとの声が上がっている。
今回の投与成功は、近代医学における慢性疾患治療の転換点となる出来事であり、世界の医学界に大きな影響を与えるとみられる。
— RekisyNews 科学面 【1922年】
