【東京 1月10日】
日本放送協会は本日、教育・教養番組を専門に編成する新たなテレビ放送網「NHK教育テレビ」の本放送を開始した。これは、すでに全国で普及しつつある総合テレビ放送とは別に、学校教育や生涯学習を支えることを目的としたもので、公共放送としての役割を一段と広げる試みとして注目されている。
教育テレビでは、学校放送を中心に、語学、科学、文化、芸術など幅広い分野の番組が計画されており、児童・生徒のみならず一般家庭も視聴対象とする構成が取られている。特にテレビを教材として活用する点に特色があり、教室と放送を結びつける新しい教育手法として期待が寄せられている。
戦後の教育改革が進む中、ラジオに続きテレビが学習の場に本格的に導入されることは、映像による教育の可能性を大きく広げる出来事といえる。関係者の間では、地域格差の是正や学習機会の拡充に寄与するとの見方が強い。
NHK教育テレビの開局により、日本のテレビ放送は娯楽・報道に加え、教育を柱とする三本立ての体制へと進むことになった。
— RekisyNews 文化・放送面 【1959年】
