ロックフェラー氏、石油事業統合へ――スタンダード・オイル設立

【クリーブランド 1月10日】

米国オハイオ州クリーブランドにおいて、実業家 ジョン・D・ロックフェラー 氏が新会社 スタンダード・オイル を設立した。急成長を続ける石油産業において、採掘から精製、流通までを一体的に管理する体制を構築する狙いとみられる。

近年、灯油需要の拡大を背景に石油精製業は乱立状態となり、価格競争や品質のばらつきが問題視されていた。ロックフェラー氏は、事業の集約と効率化こそが安定供給と収益確保につながるとして、複数の精製業者を統合する構想を進めてきた。今回設立されたスタンダード・オイルは、その中核企業となる。

同社は最新設備の導入や輸送網の整備を進め、精製コストの大幅削減と品質の均一化を目指す方針だ。関係者の間では、これにより石油価格が安定し、一般市民の生活にも好影響を及ぼすとの期待が広がっている。一方で、業界内では「過度な集中が競争を阻害するのではないか」との慎重論も聞かれる。

石油は照明のみならず、潤滑油や化学製品など用途を広げつつある。今回の企業設立は、米国産業資本が組織的段階へ移行する象徴的出来事として、今後の経済界に大きな影響を与える可能性がある。

— RekisyNews 経済面 【1870年】

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