【東京 1月8日】
本日、東京の玄関口である 上野駅 において、日本で初めてとなる発車ベルが設置された。これにより、列車の発車時刻を知らせる合図が、従来の駅員の呼声や合図旗に代わり、音によって明確に伝えられる仕組みが導入されることとなった。
発車ベルは、ホーム上に待つ乗客や乗務員に対し、列車出発の直前を一斉に知らせる役割を担う。混雑しがちな上野駅では、視覚的な合図だけでは行き届かない場面も多く、安全確保と円滑な運行のため、誰もが認識できる音による合図の必要性が指摘されていた。今回の設置は、そうした課題に応える新たな試みである。
鉄道関係者によれば、この発車ベルの導入により、発車時の混乱や乗り遅れの防止が期待されるという。また、列車運行の標準化・近代化を進めるうえでも重要な一歩と位置づけられており、今後は他の主要駅への導入も検討される見通しだ。
上野駅で鳴り響くこの新しい音は、近代日本の鉄道がより安全で効率的な輸送機関へと進化していく象徴とも言える。乗客の耳に残るベルの響きは、鉄道利用の風景そのものを変えていくことになりそうだ。
— RekisyNews 交通面 【西暦1912年】
