伊の天文学者ガリレオ、木星の新たな天体を発見 天上観に動揺広がる

ガリレオ・ガリレイ

【パドヴァ 1月7日】

イタリアの自然哲学者・天文学者ガリレオ・ガリレイは本日、改良した望遠鏡による観測の結果、木星の周囲を回る三つの小さな星を発見したと公表した。これらの天体は後にイオ、エウロパ、ガニメデと呼ばれることになるもので、木星の近傍で位置を変えながら並ぶ様子が確認されたという。

ガリレオは先月より夜ごと木星の観測を続けており、当初は恒星と考えられていた光点が、日を追うごとに木星の左右へ移動することに気付いた。詳細な記録の結果、これらは恒星ではなく、木星を中心に運動する独立した天体であるとの結論に至ったとしている。

この発見は、すべての天体が地球を中心に回るとする従来の宇宙観に重大な疑問を投げかけるものだ。地球以外の天体を中心に運動する「月」が存在するならば、天上界は完全不変で地球中心であるとするアリストテレス以来の考えは修正を迫られる可能性がある。

学界ではすでに驚きと議論が広がっており、特にコペルニクスの地動説を支持する有力な観測的証拠となり得るとの見方が出ている。一方で、望遠鏡という新しい器具そのものの信頼性を疑問視する声も少なくなく、評価を巡る論争は避けられない情勢だ。

ガリレオは今後も継続観測を行い、詳細な記録をまとめて公表する意向を示している。今回の成果は、天文学のみならず、人間が宇宙をどう理解するかという根本的問題にまで影響を及ぼす可能性がある。

— RekisyNews 科学面 【1610年】

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