【ワシントン 1月5日】
アメリカ合衆国のリチャード・ニクソン大統領は本日、次世代の有人宇宙開発としてスペースシャトル計画を進行させる方針を正式に決定した。使い捨て型ロケット中心だった従来路線から、再使用を前提とする輸送体系へ転換する重要な判断と受け止められている。
政府関係者によれば、新計画は運用コストの抑制と打ち上げ頻度の向上を主眼に置き、地球周回軌道へのアクセスを日常的なものへ近づける狙いがある。科学観測、通信、技術実証など幅広い用途を想定し、国家的宇宙基盤の長期整備を見据えた構想だという。
一方で、開発費の規模や技術的難度をめぐっては慎重論も存在する。議会内では財政負担への懸念が示され、設計・運用の最適化が課題とされている。行政当局は、段階的な開発と民間・学術分野との連携により、実用性と安全性の両立を図る考えを示した。
年初に示されたこの決定は、月探査後の米国宇宙政策の方向性を定める節目となる。再使用型宇宙輸送の実現が、今後の科学・産業・国際競争にどのような影響をもたらすのか、国内外の注目が集まっている。
— RekisyNews 科学・宇宙面 【1972年】
