【南太平洋航海報 8月18日】
本日、ニュージーランド南島の沖合を航行していたイギリス船団が、新たな無人島群を確認した。島々は「オークランド諸島」と命名され、航海図に記録されることとなった。
島々は南緯50度付近の荒海に浮かび、険しい断崖と深い入江を有する。今回の航海を指揮する船長は、視界に現れた黒々とした岩肌と濃い霧を突き抜け、島の一部を測量したと報告している。大小複数の島が連なり、豊かな植生と海鳥の群れが観察されたが、人の居住の痕跡は認められなかった。
南太平洋を横断する航路は、強風と冷水域による困難で知られている。航海者にとって新たな寄港地や補給地の存在は重要であり、今回の発見は地理的な意義を持つとされる。一方で、厳しい気候と荒波に囲まれた地形は、長期滞在に適さぬ可能性が高いとの見方もある。
ロンドンの海軍関係者は「航海図に新たな島を加えることは、今後の船舶の安全に寄与する」との声明を出しており、さらなる詳細な調査が求められている。商船関係者の間では、捕鯨やアザラシ猟の拠点となり得るかが注目されている。
この島々が恒久的に人の定住を許すかは未知数だが、南洋探検の新たな一歩として大きな関心を集めている。今後の追加調査により、その地理的・資源的価値が明らかになることが期待される。
— RekisyNews 国際・探検面 【1802年】