【東京 12月31日】
年の瀬の本日、紅白歌合戦が初めて公開放送として実施され、放送の時間帯も大晦日に定着することとなった。会場には多くの観覧者が集い、年越しを前にした高揚感の中で歌声と拍手が響いた。
番組は、紅組・白組に分かれた歌手が持ち味を競い合う構成で、家庭のラジオや受信機を通じて親しまれてきた。今回は観客を迎えての開催となり、生の反応が番組の進行に彩りを添える形となった。主催する日本放送協会は、公開放送によって臨場感を高め、年末の娯楽として一層の定着を図る狙いを示している。
出演者の歌唱に合わせ、会場では手拍子や声援が起こり、放送を見守る家庭にも年越しの雰囲気が伝わった。視聴者からは「一年の締めくくりにふさわしい」「家族で楽しめる」との声が寄せられ、大晦日の風物詩としての役割が意識され始めている。
この日の試みを機に、番組は今後も年末の定位置で放送される見通しだ。歌で一年を振り返り、新年を迎える形式がどこまで浸透するか、来年以降の反響が注目される。
— RekisyNews 文化面 【1953年】
