【東京・新宿 12月31日】
新宿の繁華街に本日、軽演劇を中心とする新たな劇場、ムーランルージュ新宿座が開場した。年の瀬のにぎわいの中での船出となり、街には早くも観劇を楽しみにする人々の姿が見られた。
新劇場は、喜劇や音楽、踊りを取り入れた軽演劇を主軸に据え、気軽に楽しめる娯楽の場を目指すという。関係者は、都会の大衆に笑いと活気を届けることを掲げ、連日上演を行う体制を整えたと説明している。舞台と客席の距離が近く、出演者の表情や掛け合いが伝わりやすい造りも特徴だ。
開場初日には、仕事納めを終えた勤め人や若者らが詰めかけ、華やかな演目に拍手と笑いが起きた。観客の一人は「肩の力を抜いて楽しめる」と語り、新宿の夜に新しい彩りが加わったとの声も聞かれた。劇場周辺では飲食店の灯も増え、界隈の賑わいは一段と高まっている。
不況の影が語られる時代にあって、娯楽は人々の心を支える役割を担う。新宿座の開場は、大衆文化の新たな受け皿として注目され、今後どのような演目と才能が集うのか、関心が寄せられている。
— RekisyNews 文化面 【1931年】
