【東京 12月31日】
本日、「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」が施行され、1円未満の紙幣および貨幣は支払いに用いることができなくなった。年末の施行により、商店や公共料金の窓口では端数処理の確認が相次ぎ、日常の支払い方法に節目が刻まれた。
同法は、流通量が少なくなった小額通貨の整理と、支払金額の端数を合理的に処理することを目的としている。これに伴い、今後の支払いでは一定の基準に従って切り捨てや切り上げが行われ、会計処理の簡明化と実務の円滑化が図られる。関係当局は、長年の併用による煩雑さを解消する措置だと説明している。
市中では、財布に残る小額通貨の扱いを尋ねる声が聞かれたが、多くの商店は事前の周知を踏まえ、落ち着いた対応を見せた。買い物客の一人は「支払いが分かりやすくなる」と語る一方、細かな端数に慣れ親しんできた感覚が変わることへの戸惑いもにじませた。
戦後の経済運営が安定へ向かう中、通貨制度の整理はその一環と位置づけられる。日々の取引に直結する制度変更だけに、年明け以降の運用と市民生活への影響が注目される。
— RekisyNews 経済面 【1953年】
