世紀の移ろい祝う催し 慶應義塾で送迎会開かれる

【東京 12月31日】

本日夜、思想家であり教育者の福澤諭吉の提案により、慶應義塾の関係者や塾生らが集い、「十九世紀・二十世紀送迎会」と銘打った催しが開かれた。世紀の変わり目を迎える歴史的な夜に、旧世紀を送り、新たな時代を迎えようという趣旨で企画されたものである。

会場では、これまでの百年を振り返る談話や演説が行われ、文明の進歩と社会の変化が語られた。福澤は席上、学問と独立の精神を重んじ、新しい世紀においても人々が自ら考え行動する姿勢を失ってはならないと述べたと伝えられる。塾生らは熱心に耳を傾け、時折拍手が起こった。

深夜が近づくにつれ、場内には静かな高揚感が漂い、時計の針が新世紀を指す瞬間を待ちわびる様子が見られた。参加者の一人は「一つの時代を送り、次を迎える節目に立ち会えたことは忘れがたい」と語り、世紀の転換を自ら祝う意義をかみしめていた。

年越しの瞬間、旧世紀への別れと新世紀への期待を込めた言葉が交わされ、送迎会は穏やかな雰囲気の中で幕を閉じた。学問を礎に未来を切り開こうとする志が、集った人々の胸に刻まれた夜となった。

— RekisyNews 社会面 【1900年】

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