ブルックナー新作交響曲、第七番が初演

アントン・ブルックナー

【ライプツィヒ 12月30日】

作曲家アントン・ブルックナーによる新作「交響曲第7番」が本日、当地の演奏会で初演された。会場には音楽家や市民が集まり、長大な構成を持つ新作の響きに静かに耳を傾けた。

作品は深い和声と重層的な響きを特徴とし、ゆるやかに展開する楽想が全体を貫いている。とりわけ緩徐楽章では、祈りを思わせる旋律と厚みのある管弦楽が印象を残し、聴衆の間に張り詰めた空気が広がった。終結部では力強い音の積み重ねが示され、演奏が終わると場内から拍手が起こった。

指揮と演奏を担った楽団は、複雑な構成を丁寧にまとめ上げ、初演を支えた。音楽関係者の間では、「これまでの交響曲と比べ、旋律の明確さが際立つ」との声が聞かれる一方、規模の大きさゆえ理解に時間を要する作品との指摘もある。

今回の初演は、作曲家の歩みの中で重要な節目と受け止められている。新作が今後どのように演奏会で取り上げられ、評価を固めていくのか、楽壇の関心はしばらく続きそうだ

— RekisyNews 文化面 【1884年】

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