カラーテレビ時代への第一歩、実験放送に正式許可

【東京 12月27日】

郵政省は本日、日本放送協会(NHK)および日本テレビ放送網に対し、カラーテレビジョンの実験放送を行うための正式な許可を与えた。白黒テレビが急速に普及する中、映像を色彩で再現する新技術が、いよいよ国内でも本格的に検証段階へ入ることになる。

今回の許可により、両局は米国方式を参考にしたカラー映像の送受信試験を段階的に実施する。実験放送では、色の再現性や安定した送信技術、受像機の性能などが重点的に確認される予定で、将来の本放送化を見据えた技術的基盤づくりが主な目的とされている。関係者は「白黒からカラーへの転換は、放送文化そのものを変える可能性がある」と語る。

一方で、カラーテレビ受像機は依然として高価であり、一般家庭への普及には時間を要すると見られている。それでも、スポーツ中継や舞台芸術、教育番組などにおいて、色彩表現がもたらす効果への期待は大きく、放送業界内では早くも応用の議論が始まっている。

今回の決定は、戦後復興を遂げつつある日本において、映像メディアが新たな段階へ進む象徴的な出来事と受け止められている。実験放送の成果次第では、近い将来、家庭の茶の間に「色のあるテレビ映像」が定着する日も遠くないと見られる。

— RekisyNews 科学面 【1956年】

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