【東京 12月27日】
日本の音楽界を代表する新たな表彰制度「日本レコード大賞」の第1回授賞式が、本日、東京・文京公会堂で開催された。レコード産業の発展と優れた音楽作品の顕彰を目的として創設された同賞は、作曲家、歌手、演奏者、関係者らが一堂に会する場となり、戦後日本の大衆音楽の成熟を象徴する出来事として注目を集めている。
会場には音楽関係者のみならず、多くの報道陣や招待客が詰めかけ、華やかな雰囲気に包まれた。授賞式では、この一年を通じて親しまれた楽曲や歌手が表彰され、流行歌が国民的文化として確かな地位を築きつつあることがあらためて示された。壇上では受賞者が感謝の言葉を述べ、音楽制作に携わる現場の努力や苦心が語られた。
日本レコード大賞は、作品の芸術性や大衆性、販売実績などを総合的に評価する点に特徴があり、今後は音楽制作の指標としての役割も期待されている。関係者の間では、音楽を通じて時代の空気や国民の心情を記録する存在になるとの声も上がった。
今回の開催を皮切りに、同賞は毎年年末の恒例行事として定着する見通しである。高度成長期を迎えつつある日本社会の中で、レコード音楽が果たす役割は一層大きくなり、この表彰制度が音楽文化の発展を後押しするものとして注目される。
— RekisyNews 文化面 【1959年】
