【ロンドン 12月27日】
英国の劇作家ジェームス・マシュー・バリーによる童話劇『ピーター・パン』が本日、ロンドンで初演され、観客の大きな注目を集めた。大人になることを拒む永遠の少年ピーター・パンと、ネバーランドを舞台に繰り広げられる冒険譚は、子どもだけでなく大人の心も強く捉えている。
物語は、空を飛ぶ少年ピーターがロンドンのダーリング家を訪れ、姉弟をネバーランドへと導くところから始まる。妖精ティンカー・ベルやフック船長といった個性的な登場人物が舞台を彩り、空想と現実を自在に行き来する幻想的な演出が、劇場全体を包み込んだ。特に宙を舞う場面では、観客席から驚きと歓声が上がった。
初演を終えた関係者によれば、観客の反応はきわめて好意的で、子どもの純粋さと成長への戸惑いを巧みに描いた作品として高い評価を受けているという。バリー自身も、童話的な物語の中に人生観を織り込んだ点について手応えを語った。
この作品は、従来の児童向け劇の枠を超え、家族で楽しめる新たな舞台作品として位置づけられつつある。今後の再演や海外での上演にも期待が高まり、『ピーター・パン』はロンドン演劇界の新たな代表作となる可能性を秘めている。
— RekisyNews 文化面 【1904年】
