浅草寺仲見世を煉瓦造に改築 近代的門前町の姿整う

【東京・浅草 12月27日】

東京・浅草寺の表参道両側に並ぶ商店街「仲見世」が、本日をもって従来の木造建築から煉瓦造の建物へと建て替えられた。参詣客で賑わう雷門から本堂へ至る参道景観が一新され、近代的な門前町の原型がここに成立したとして注目を集めている。

仲見世は、江戸時代以来、浅草寺参詣者に土産物や飲食を提供する店が軒を連ねてきたが、木造家屋が密集していたため、たびたび火災の危険が指摘されていた。今回の改築は、東京府の主導のもと、防火対策と都市景観の整備を目的として実施されたもので、煉瓦を用いた統一様式の店舗が整然と並ぶ構成となっている。

新たな仲見世では、瓦屋根と洋風意匠を取り入れた外観が採用され、通り幅も整理された。商人たちは「火災の不安が減り、安心して商いができる」と歓迎する一方、工事期間中の休業や建築費負担に苦心した声も聞かれる。それでも、参詣と観光を兼ねた新しい人の流れが生まれるとの期待は大きい。

年末を迎えた浅草には、改築を聞きつけた見物客も訪れ、煉瓦造の商店街を眺めながら行き交う姿が見られた。文明開化の進む東京において、寺社の門前町が近代的な都市空間へと姿を変えた象徴的な出来事といえよう。

今回の建て替えにより成立した仲見世は、今後も浅草寺参詣の中心として機能し、東京を代表する繁華な参道として発展していくものと見られている。

— RekisyNews 都市面 【1885年】

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