【チリ南部 12月25日】
チリ南部トゥカペル近郊でこの日、先住民マプチェ族の反乱軍がスペイン征服者の部隊を撃破し、チリ総督 ペドロ・デ・バルディビア を捕らえ処刑した。反乱軍を率いたのは、かつてスペイン軍に仕え軍事知識を身につけた若き指導者 ラウタロ である。
戦闘は、スペイン側がトゥカペル砦の再建を進める中で勃発した。兵力と装備で優位にあると見られていたスペイン軍であったが、地形を熟知したマプチェ側の巧みな包囲と奇襲により隊列は崩壊。知事自ら戦場に立ったものの退路を失い、生け捕りにされた。
知事の処刑は、征服者側に大きな衝撃を与えた。これまで各地で進められてきた支配と入植は、先住民の激しい抵抗に直面する転機を迎えたといえる。ラウタロは、スペイン式戦術を応用しつつ独自の戦い方を示し、反乱軍の士気を大きく高めた。
この勝利により、マプチェ族の抵抗は一時的な蜂起ではなく、長期にわたる戦争へと発展する兆しを見せている。南米における征服の進展が決して一方的ではないことを示す出来事として、各地の植民地当局も警戒を強めている。
— RekisyNews 国際面 【1553年】
